まず、心に刻んでほしいことがあります。「毒親は狡猾だ」ということです。
私は、「毒になる親」や「不幸にする親」を読み、毒母から解放・自立の人生を歩むことに成功しました。
同じように苦しんでいる方がこのページを訪問するかと思います。
毒親である母との対決が始まったころのことを記事にしています。
毒親たちは、様々なやり方で、子供が支配から逃れることを阻止します。その中の一つ「同情を誘う」やり方について、私の母がとった手段をいくつかご紹介します。
必ずしもこの限りではなく、毒親も十人十色ですが、少しでも知識をつけて、戦うための参考になれば幸いです。
毒親対決について最初からお読みになりたい方は毒母との対決(1)からどうぞ。
1.対決しようとすると同情を誘う毒親
2.年老いた可哀そうな自分をアピールする
3.自己犠牲を盾に罪悪感を植え付ける毒親
4.操作によって子供が思い通りの行動をするように仕向ける
5.まとめ
1.対決しようとすると同情を誘う毒親
絵にかいたような、狡猾な、愛情と支配で埋め尽くされた育児をしてきた毒母である母との関係について気づき、この異常な関係性をどうにかしたいと思った私でしたが、
すぐには一人でどうこうできるものではありませんでした。
本を読み(「毒になる親」「不幸にする親」)、まず母との関係が異常であることを認識。
それから、母がなぜそうなったのか。今後どうし足ら良いかと悩むようになりました。
ただでさえ生きるのが苦しいのに、新しい悩み、それも自分の生い立ちの、人格形成の根幹から疑わなければならないという作業が追加され、本当に辛い時期でした。
当然、母と強固な共依存関係にありますので、そんな私の変化を母は敏感に察知し、揺さぶりをかけてきます。
母の揺さぶりは「喜怒哀楽」の情に訴えるものです。毒親自信が感情的になる場合もあれば(「毒母との対決(2)世間の常識と自分の良識が正義の毒母」参照)、相手の感情が動くように行動することも多くあります。
今回は、母が「同情を誘う」手段に出た際のことをご紹介します。
2.年老いた可哀そうな自分をアピールする
もう若くはない。カラダのどこそこが痛い。夜眠れない。最近心が晴れない。死にたい。老後、子供に迷惑をかけたくないのに、それができるか不安だ。
そんなことをこれ見よがしに日々、口にするようになります。
そして、実際に毒親のこれはもう能力だと思うのですが、ちゃんと病気になったり、ケガをしたりします。
昔は良かった。と過去の楽しかった事柄を持ち出し、今がどれだけ寂しくみじめなのかを語ります。
そのくせ、こちらが励まそうとしたり、優しく話を最後まで聞いてあげても、「でも、貴方がいてくれるから私は幸せなのよな」と健気さも演出します。
また、上記のようにおとなしく操作をじわじわとしてくるケースもありますが、自分の不幸や不安を語っているうちに、感情が高まり、子供への八つ当たりのような言動になることもあります。
これも、「毒親あるある」だと思いますが、彼らは理不尽です。朝令暮改は当たり前。突然怒りの沸点に触れてしまうこともあります。
3.自己犠牲を盾に罪悪感を植え付ける毒親
毒親育ちの一番のウィークポイントは何でしょうか?それは、「自分のせいで親が悲しむこと(辛い思いをすること)」だったりします<br.
文字にすると当たり前のような事に見えますが、一般的な「親が悲しむことはしてはいけない」というレベルではなく、毒親家庭においてのそれは
「たとえどんなに辛くとも、親が悲しむかもしれないのであれば、自分を犠牲にしてでも親の為に尽くすべきである」という歪んだものです。
親子間共依存の場合は、そのほとんどが、最初は毒親が子供へのマインドコントロールを日常的に行う事から始まります。
日常的にマインドコントロールを行い、お互いに操作しあうようになります。そして、毒親側は、子供が自分の思う通りの生活や考え方から逸脱しようとすると、軌道修正するために通常よりもパワーをかけた操作を仕掛けてきます。
例えば、
・自分のやりたいこと(夢)があるが、親の望む企業への就職を洗濯する
・子供を休日にどこかへ連れて言ってやりたいが、親の機嫌が悪くなるので親が生きているうちは旅行に一度も出かけなかった
などです。
そんなことが当たり前なので、親に「私はこんなにあなたたちの為にしてあげたのに」と言われると、子供である我々は、途端に判断能力を失います。
ああ。お母さんにあんなにしてもらったのに。私はなんて悪い娘なのだろう。
そして、その思考に支配され、毒親の望む通りの行動は何かを模索し、その通りに行動しようとします。
「自己犠牲をしてきた。だから、私(毒親)の為に、貴方たち(子供)も私の為に尽くしなさい」と。
4.操作によって子供が思い通りの行動をするように仕向ける
親子間共依存の場合は、そのほとんどが、最初は毒親が子供へのマインドコントロールを日常的に行う事から始まります。
日常的にマインドコントロールを行い、お互いに操作しあうようになります。そして、毒親側は、子供が自分の思う通りの生活や考え方から逸脱しようとすると、
軌道修正するために通常よりもパワーをかけた操作を仕掛けてきます。
どのように操作すれば、どういった言葉を自分が発すれば、子供が自分(毒親)の思う通りの行動をするかを理解しています。
そして、彼ら(毒親)は、息をするように、操作をしてきます。
操作をしている自覚なく、本当に自分が気の毒な老人であると思い込んで、自立しようとする子供の気配を察知し、捕まえようとします。
まとめ
毒親への知識や理解、経験がない方からすると、ホラーのような話ですが、本当のことです。
そして、少しでも自己犠牲バンザイな思考がある方は、ご自身の親御さんが毒親である可能性を一度は考えてみてほしい。
毒親にも度合いがあります。少量の毒をもった程度の親であれば、生態を翌々理解し、「共依存」と「愛情」と「支配」「操作」の区分けを自身でつけながら付き合っていけば問題ない場合もあります。
ただし、「消えてしまいたい」「死んでしまいたい」などと鬱のような状態になったことのある方は、親子関係を見直す機会です。
毒親に育てられた人の傷は、すぐに言えるものでもありませんし、その親子関係は簡単に正常化できるものでもありません。br>
むしろ、正常化できることの方が難しい。それでも、ご自身の人生を生きるために、自分で考えて、自分で行動する。
少しずつ、人生の軌道修正ができることをお祈りしています。
次の毒親対決(4)では、私の母以外の事例と、毒親の操作や支配への対抗策も併せてご紹介します。
なかなかの長文になりましたので、ご興味とお時間ある方はご参考ください。