日々思うこと徒然

【毒親体験談】自死した母(毒母)のオトモダチからの攻撃は続く[勝手に法事.vol.1]

機能不全家庭で育ち、35歳で「毒親」というコトバを知りました。

幼少期からの希死念慮や自殺願望を抱えながら、生き辛さを抱えた約40年。ようやく母との決別を決意・決行すると、母は周囲に毒をまき散らしながらの八つ当たり自殺をしました。

毒母と言う言葉を知り、改めて共依存や「自分の思考の癖」を理解し、歪みを整えながら過ごし、今は幸せな毎日を過ごしています。

でも、そんな幸せな日々の中に、未だに母から受け継いだ毒を抱えて私に近づいてくるオトモダチが存在します。

パワー系共依存の人間が、死してなお、その毒を現世にまき散らすという体験をしましたのでご紹介します。

 

日曜の夜20時過ぎ、突然の電話

昨夜20時過ぎに、私の携帯に着信がありました。

見ると、母の学生時代の同級生だったAさん(仮称)の表示。

瞬間で体が強張りました。ぞっとするのと同時に、「嫌だ!」という感情が起こりました。

電話に出ない…という選択肢を考えましたが、私の仕事のお客様とのつながりもあるAさん。

母が亡くなった後も、そういった私とかかわりのある方への色々なアプローチをされて困った経緯もあり、「とりあえず電話には出るか…、すごく嫌だけど…」と通話ボタンを押しました。

 

はい。雨水です。ご無沙汰しています。

ああ、良かった、雨水ちゃん、わかる?

(一体何が良かったのか…。私は良くない…)

はい。わかります。Aさんですよね。

そう。Aです。本当に…。久しぶりね。

はい。お久しぶりです。

元気なのかしら…。良かった……。電話に出てくれて…。

(なるほど…、電話に出ないと思ったのか…。電話に出なかったら出なかったで、共通の知り合い且つ、私の仕事のお客様に色々吹聴するでしょうに…)

……。ご用件は……。

あのね。雨水ちゃんの弟さんの電話番号を教えて欲しいの…。

……(は?なんで?意味が分からないんだけど…)…。

あのね。ママから聞いていた弟君の電話番号に電話してみたの。

……。

(ていうか…、ママって誰?ママ?ああ。私の母の事か…。ママって…、本当勘弁してくださいよマダム…)

そうしたら、どうやら今は使われていないみたいで…。電話番号変わってしまっているようなの…。

………。

(そもそも何で弟の電話番号、知ってるのよ…。お母さん…頼みますよ…)

それでね、雨水ちゃんに教えてもらおうと思って…。私電話したのだけど…。

………。

(教えるわけないでしょうよ……バカなのかこの方は…。)

弟さん、電話番号変わったのよね?

……すみません…、わかりません。

(弟にまで関わらないでよ…何の用よ…、こちらはもう用なんてないんですが…)

どうして?連絡とりたいのだけど。教えてくれない?

……。弟の電話番号はわかりません…。

どうして、そんなことないわよ。知ってるでしょう?わからないなんてことないわ。

……。いえ。知りません…。

(知らないって言ってるんだから、知らないわよ…。そんなことないって何?頭どうしかしちゃったのね…)

どうして?知らないなんてことないわよ。

 

既に意味不明だし会話が成立していない…。でも彼女は続ける。

どうしてと2回聞かれたので、うかうかと操作に乗るものか、と思いつつもやはり感情が走り言葉にしてしまった。

 

本当に知りません。母の件が終わってから、私たち兄弟は離散しましたから。

どうして…。そんなことないでしょう?なぜそんなことになるの…?(憐憫を込めた言いよう)

 

えっと…。どうしてそんなことになるのか?わからない?母の妄言に踊らされて、母が亡くなってパニック状態だった私たちがボロボロになりながら家族葬する場所に乗り込んできて、睨みつけていたくせに?忘れたの?

挙句、ママが無くなったのは貴方たちの責任だ。貴方たちがママを殺したんだ、みたいなこと、言ってたのに?どういうつもり?

あの日の彼女の目や、彼女が私たち兄弟に放った言葉、私は今でもありありとおぼ言えています。

そんな思いを押し殺しながら、彼女の操作に乗るまいと、注意深く私は答えました。

 

母の件で、私たち兄弟はとても傷つきました。辛い思いをしました。一通りのことが終わった時に、弟は、もう二度と関わりたくない、この地にも金輪際足を運ぶこともない。と言っていました。私も、「そうだね」と言い、「姉さん、元気で。もう連絡することはないよ」と言って縁を切りました。

 

どうしてそんな…。

 

うわぁ…。と私は絶句…。

本当に本当に、会話が成り立たない。

この人と関わっていたらダメだ。せっかく消化してきた私の心の傷をほじくられる…。と思いました。

 

そして、この後に続くオトモダチマダムの言葉に戦慄が走りました。

 

毒を携えた毒母のオトモダチの「要件」とは…

私はね、ママが亡くなってから毎日毎日お祈りをしているの。

………。

そしてね、色々あったけれども、ようやく気持ちの整理がついたというか…。

……。

ママのね、あ。あなたたちのお母さんのね。お施餓鬼(おせがき)を○○でやろうと思うの。

 

完全に私は言葉を失いました。

母の葬儀は終わっています。納骨も終わっています。しかも、本人希望のお寺に。

なのに、Aさんは、彼女が信仰している新興宗教で毎日お祈りを唱えていると。それは彼女の勝手なのでご自由にどうぞだけれど、あまつさえ、その新興宗教で、他人であるAさんが、勝手に母のお施餓鬼をやろうとしていると。。。

 

他人だし…。

宗教違うし…。

そもそも、Aさんには二度と会いたくない。私も弟も。

それに、弟はAさんとの面識が母との葬儀の時のみ。地獄のようなあの空間で、母の敵として憎しみの対象者として存在していたあの1回きりのみ。

本人が電話番号を教えたわけでもない、勝手に母がAさんに教えた電話番号。

その番号が変わっているからと言って、私に連絡してくるとか…。

意味が本当に分からず茫然としました。

 

そして、本当に怖い。と思いました。

 

 

我を失った老婆。共依存の成れの果て。

人の気持なんてお構いなし。自分の不幸を自分で処理できないからと言って、人の傷を利用してお互いになめ合う作業でやり過ごそうとする浅ましさ。

 

おののき、言葉も出ない私に対して、Aさんは続けます。

 

 

それでね。弟さんにお話をして、一緒にできたらって思ってね。

……。

だから、教えてもらえたらって思ったの、弟さんの電話番号を…。

……。

あのね、私がお施餓鬼をやること、やりたいと思っていること、認めて欲しいのよ。

……。

色々あったけど、やっぱりね…。それに…、〇ちゃん(兄)に電話するには私も勇気が無くて…。

 

とここまで聞いていて、私の我慢の限界がきました。

 

Aさんの、そういったことをなさりたいお気持ちについては、分かりました。

本当?ありがとう…。

 

いえいえ、お礼を言われる筋合いはないですよ。Aさんが勝手にやりたいことがある、ということが分かったって言うだけですから…、と心で思いながら、続けました。

 

ただ、私はとても傷ついています。一生懸命に自分の気持ちを整理して、何年もかけて整えてきました。はた目には元気に過ごせるようになりましたけど、やはり、こういったアプローチがあることで、正直気持ちが非常に揺れますし辛いです。

ですので、もう私たちには母のことで関わらないでください。

と言いました。Aさんはありったけの憐憫を込めて

 

どうして……。

 

と言いました。

 

ああ。会話が成り立たない…。昼間に読んだ加藤先生の本のサンプルのようだと、思いながら続けました。

 

正直、母は晩年は病気でした。そして、事実と異なることを色々な方にお話ししたりしていて、私も周りの方も非常に混乱しました。ようやくそういった事も収束してきているのに、またこういった事で気持が乱れるのはとても辛いです。

 

……そう…。

そうね…。わかったわ。でも、良かったわ、雨水ちゃんが私の電話に出てくれて。ありがとう。

それに…、雨水ちゃんとお話ができて良かったわ。ありがとう。お元気でね。本当にありがとうね。

……。いえ。

 

 

自分の人生を自分で抱えることができない共依存

不幸な体験をした。悲しい思いをした。そういったことは共依存だろうと、健全な心の人だろうとあると思います。

共依存の人は、自分の人生を自分で抱えることができない、ということ。

そして、抱えきれない心の闇を、身近な人間や、思いつく自分の思う弱者に擦り付けようとする、巻き込もうとします。

人の尊厳を踏みにじり、自分の抱えきれないものを、共に抱えるべきである、という謎方程式で行動します。

 

私の母はなかなかの毒親でした。

彼女の行った毒の所業は最低最悪のものでした。そして、それは、何があっても許されるものではない、と、私は思っています。

ただ、私の中では、それはそれ。と区別ができるようになりました。

過去は変えられない。ということが分かったから。そして、私は今も生きていて、これからも生きていこうと覚悟し、決意し、幸せになろうと決めたからです。

許せない時期もありましたし、母から盛られた毒のルールに侵されていた私の思考の歪みを治すのにも苦労しました。

 

まだ完全ではありませんが、大きなゆがみは大方整えられてきています。

 

ようやく、今、私は幸せな人生を生きている。自分で自分の人生の舵を切っている。

そう実感しながら毎日を暮らせるところにきました。

 

 

それをです。

5年も6年もたって、突然に電話してくる。しかもその内容が

  • 貴女のお母さんの法事を他人が勝手にやる
  • 何ら所縁のない、ともすれば母が侮蔑していた新興宗教で

と言うものだけでも意味が分からないのに

  • 母を自殺に追いやった子供たち、と言い放っていた私や弟とコンタクトをとろうとしている
  • 連絡先が分からないから教えろと言う

これを狂気の沙汰と言わずしてなんと表現すればいいのでしょう。

関わらないでください。もうたくさんですから。ということを伝えると今度は

  • 雨水ちゃんと話ができて良かった
  • 私の番号、消さないでね
  • 本当にありがとう

という、共依存の特技「泣き落とし」。寄り添っている風。

 

会話が成り立たないことも怖いです。

人の尊厳を踏みにじる行為に気づいていないことも怖いし、何なら「私は良いことをしている」と思い込んでいる行動が怖い。

そして、私と寄り添い合いたいと、思っているところが怖い。寄り添いたい、という彼女の想いの中には「私にまとわりつきたい」という思い。

お互いに知っている人間、お互いの人生に深くかかわった(と思い込んでいる)人間の死をおもちゃにして、自分の辛いから逃げる為に利用している。

このことに気づいていないのも怖い。

そして、やはり、許せない!という怒りがこみ上げました。

こうやって、人の心を乱して、操作を仕掛けてくる共依存の人。毒の人。

ここで、彼女への怒りから、これまでに整えてきたものを棒に振るわけにはいかない…。悔しいし頭に来るけど、マダムの辛いはマダムのもの。と自分に言い聞かせました。

でないと、毒の思考の癖が頭をもたげて、また苦しくなるから。

 

 

ものすごくタイムリーな出来事でした。

加藤先生の本を一気読みした日、の夜の出来事だったという点で。

 

 

特に、Aさんと話をしながら、著書の中にあった恐ろしいエピソードのシーンを思い浮かべていました。

 

狂気と家族.チャーチ家のくだり

母 お前は病気以前は全く良い少女だった

娘 それはお母さんを恐れていたからだ

母 私たちはまったくうまくいっていた

娘 私は単にお母さんに服従していただけだ

全く逆のことを双方で言っている。娘が感じていることと、「母の思い込み」の乖離。

かみ合わないってこういうことだ…。と。

 

加藤先生の「親離れできれば生きることは楽になる」についての読後感も、備忘録としてまた記事にしますが。。

 

どうしても吐き出したくて…、とまでは行かないけれど、自分の気持ちが動いた記録として、ブログに書きました。