私の生い立ちについて綴ってきました。こちらの記事が(2020年8月時点では)最終記事になります。
機能不全の家庭での毒親からの理不尽な子育て。そこから生まれた共依存の関係。そしてそこからの自立。発達っ子特有の子育ての悩み。身内の自死による心の傷。そんなものを何年もかけて、ゆっくりと受け止めて、咀嚼し、自分の中で消化してきました。
自分自身が母親と共依存であり、母は毒母だと気づくのに30年以上かかりました。
そして、解毒をする、自立をすると決め、実行している最中に、母が八つ当たりのような自死を致しました。その間にも母の自死以外にも様々なトラブルがありました。
それでも、今は穏やかに暮らせています。
そんな私の体験談が、どなたかのお役に立てばと、綴っています。
本記事では、私がこれらの体験から「乗り越えてきたこと」を3つご紹介します。
以下のことをご確認の上、お読み下さいますようお願い致します。。
- 私の体験談と、ご自身の体験談を比較して落ち込みそうになったら読むのをためてください
- 以下の文章から、ご自身を責めてしまいそうになったら、読むのをやめてください
- 少しでも苦しくなったり、モヤモヤした場合は読むのをやめてください
共依存や毒親育ちから抜け出そうとしている時には、心が揺れやすくなります。
前向きになれそう、なっている時でも、根幹に触れる事柄を目にすると、気持ちが沈んでしまうこともあります。
コンディションが良い時に、同じような体験をして、時間がかかっても元気に暮らせている人がいるのかどうか、体験談が読みたい。といったお気持ちの場合にお読みください。
当ブログにご訪問される方は、何かしらのお辛い経験から辿り着かれているものと拝察いたします。少しでもお役立て頂けましたら幸いです。
毒親・機能不全家庭からの自立
機能不全家庭からの自立には、実際に自分がそうだとしっかり自覚するまでに何年もかかりました。
私の生い立ちにも書きましたが、私は実家と離れる選択をしたにもかかわらず、何度も実家に戻ってしまっています。
そして、自分が「毒の子育てをされた」ということや「母や家族と共依存状態である」といった自覚をしてからも、実際に行動するまでも、苦しみ、何度も挫折をしました。
行動にうつしてから、毒母からの揺さぶりに、くじけそうになりながら戦いました。
何年もかかりましたが、今は、なぜそうなったのか。どうやったら抜けられるのか、がわかります。
毒親が亡くなったことで開放されることもあるかもしれませんが、結局、毒親から受けた毒のプログラムは自身の中に根付いていることが多く、本当に自分の人生を歩むためには、「心象の親」との対決をし、自身の中で昇華していくしかありません。
そして、それはとても大変な事ですが、誰でも本来はそれができる力を持っているのだということも、私は学びました。(スピリチュアルやオーラ、宗教ではなく、です。)
私は、つらかった時期に宗教や哲学、スピリチュアル、占いなどのものにかなり傾倒しました。それで救われる方もいるかとは思いますが、私はそれでは救われませんでした。
そういったものを否定はしません。ただ、私は今はそうしたものを信じてはいません。
対人関係における全方位共依存(恋愛依存含む)
毒の親に育てられ、機能不全家庭で育った私は、自分自身の存在について最も重要なものは「他人の評価」でした。
物心つく前にそれを体罰によって学びました。
母の機嫌を損ねることは命にかかわります。
常に母の顔色を窺い、母の望みを察する必要がありました。
母もまた、他人からの評価をもって生きていましたので、母の評価が上がるような行動をすることが一番の近道でした。
それは成績上位をキープすることであったり、何かの代表になることであったり、人のために自分を犠牲にして何かをすることでした。
これが大人になり、社会に出たときには当たり前になっており、さらに、対象者は母だけでなく、すべての人間関係に適用するようになりました。深さは別として。
そして、当然、恋愛においても、相手からの評価が欲しい、は「愛情が欲しい」にすり替わりました。ねじれた愛情です。相手にしてもらいたいことは「愛してほしい」ということ。
自分がこんなにしているのだから、というねじ曲がったもので、見返りを求めていました。
そして、相手からの見返りも、「私の望む見返り」であることを求め、それが叶わない場合は、一人嘆き消耗していました。
母とのいびつな関係から様々な勉強をし、実践してきたおかげで解毒がすすみました。
解毒が進むうちに、自分自身がどれほどに共依存体質であったかを自覚することができました。
自覚できた時は、自分自身を責め、落ち込みましたが、少しずつそれを受け止め、分析し、自分自身の考え方を変えていくことで、自分軸で物事を考えられるようになり、他人への依存はなくなりました。
身内の自死による心の傷の癒し方
結論からこれについては書いてしまうと。「時間」です。
「大切な人」「身近な人」が亡くなった。悲しい。その思いについては「時間」が味方してくれます。
そういった意味での「時間が味方してくれる、が結論」です。ただ、自殺。の場合。しかも、「毒親」の自殺。の場合。これは「時間だけでは少し難しい」と私は思います。
時間とプラスアルファが必要です。無理に乗り越える必要はないと思いますが。色々なことを試したらいいと思います。
時間に手伝ってもらう事と、あとは、「心象の毒親」を少しずつ向き合い、分析する。そして、「私は悪くない」と思えるところから、さらに、「私は頑張った」と思えるところまで自己肯定を持ってきてあげること。
それが、とても難しい。んですよね。わかります。でもゆっくりでもいいから、できる時に少しずつ。ご自身を思い、分析のお手伝いができるようにこちらも綴っていきたいと思っています。
まとめ
以上が、おおまかな私の生い立ちだったり、家族のお話、そして解毒の課程からの学びです。
こういった関係から、知り合いの方づてだったりで、口コミで共依存や発達っ子の子育てのご相談を受けるようになりました。
人それぞれみんな違って、それでいいのです。
誰かが誰かを攻撃するからおかしなことになる。
幼少期から、家庭内で、常に攻撃されたり、顔色を窺わないと生きてけなかったりするような環境があるから、生きているのが苦しい、になる。
色んな事が私もありましたが、今は幸せに生きています。
身近な人の顔色を窺ったり、誰かのために生きたり、そんな人生ではなく、自分で考えて、自分の好きな人と好きなように過ごす毎日です。
少しでも、同じような気経験をした方の参考になれば幸いです。
また、「毒親」「機能不全家庭」といったワードから、このブログにたどり着かれた方で、まだ関連本を読んだことがない方は、以下の本を一度お手に取ることをお勧めします。
毒親についてのエピソードが沢山書かれていますし、毒親のタイプにもいろいろあるという事がわかります。
ただし、最終章に「毒親との対決」というものが書かれていますが、この部分については、私個人の意見ですが、いきなり実行されるのはお勧めしません。
ご参考になれば幸いです。