私と共依存

毒母との対決(4)娘に依存する毒親【操作と支配】

私の母は、祖母から受けた毒入りの子育てメソッドを自分の中で培養凝縮させ、その濃厚な毒を愛情と思い込み40年近く私に注ぎ続け、最後は自殺しました。
今回は、そんな正真正銘の毒親がどのようにして子供たちを操作し、支配するかと、その対策についてご紹介します。

このブログは、毒親育ちで生きるのが辛かった私の経験談を元に綴っております。私の生い立ちなどご興味がある方は、はじめにもしくはプロフィールをご覧ください。

1.娘に依存する毒親の【操作と支配】

毒親あるあるかもしれませんが、彼ら毒親は、自分のことを常識人だと思い込み、彼らの物差しが最上ですべて。自分が正しくて周りが間違っている。
そう思って日々暮らしています。
朝令暮改は当たり前ですし、そのことを指摘しようものなら怒り狂う、もしくは泣きわめく。はたまただんまりを決め込みます。その徹底ぶりが尋常じゃない。

 

気に入らないことがある度に、ふり幅を最大限に感情をあらわにし、支配下に置いている子供や家族を振り回します。

 

きっかけは些細なことで、どの家庭にもあるようなちょっとした不満であったとしても、そのふり幅が尋常ではありません。

これは実際に、めずらしく母が「毒親」への理解を示したことがあります。その例を下記にご紹介します。

感情的に喚き散らし操作する義父

ある日、私は、母のお使いでAさんにお会いすることになりました。
Aさんは、ご主人のご両親と同居しており、お子さんは既に独立。
義理のご両親はなかなか個性的な方で、感情表現がストレート。(毒親臭強めですね)

Aさんのお休みの日に、階下の両親が怒鳴り合っている。収まるかどうかと少し待っていると、「死ねって言うのか!」と義父の怒鳴る声が聞こえてきた。
こうなるとご近所の目もあるしと、階下に降りないわけにはいかない。
「どうしたの?おじいちゃん」と声をかけると、義父は「ばぁさんが、俺に死ねと言っている!」と言い、義母は「そんなこと言ってない」と応酬。
お互いがお互いの好きなことを怒鳴り、感情的になっているので的を得ないが、暫く両者の繰り返す言い分をまとめると様子が少し見えてきた。

 

義父は持病があり、毎週病院に行っている。
そして、この日も病院の予約を入れていた。
病院に行く前に、今日の薬を飲んだところで、今日は眼科にも寄ろうと思い出した。
そこで、眼科でもらっている点眼液を処方してもらいたいと思い、前に使っていた点眼液を持参しようと思いついた。
前にしまった場所を探したが、そこにない。
思い当たる場所をいくつか探したがやはり見当たらない。
そこで、妻である義母に、「知らないか」と尋ねたら「知らないと言う」
こんなに自分(義父)が困って探しているのに、知らんぷりで手伝おうともしない。
俺が心配じゃないのか⁈ふざけるな⁈手伝え‼!
誰のおかげで飯が食えてきたと思ってるんだ!
俺を殺す気か!!!

如何でしょう?むちゃくちゃですよね。普通の家庭に暮らした方であれば。これが異常だとわかるはずです。
もしくは、コントか何か?と思われると思います。

でも、これ、実話です。そして、驚くことに、このAさんのお話を聞いた私は、「母と全く同じだ」「祖母もそうだった」と共感し、Aさんに同情しました。

そして、帰宅した私に、母が「Aさんお元気だった?」と尋ねてきたのでこの話を母にしました。チャンスとばかりに。
すると、母は「ええ?私、そのお義父さんの気持すごくわかる。」「ダメなの?それっておかしいの?」と私に言ったのです。
この時は母がとても穏やかだったことと、Aさんへの母の印象(Aさんは穏やかでまとも。素晴らしい人格だという思い込み)が功を奏した為、
Aさんが疲弊するくらいだから、Aさんの義父はとんでもなく利己的な人なのだ。と理解することができ、
だからこそ、「とんでもなく利己的な人の気持ちが理解できるということは、自分はもしかするとおかしいのかもしれない」という「毒親の自覚」ができたのだと思います。

ただ、「毒親の自覚」が瞬間的にできただけで、大きく改善することはありませんでしたし、一瞬でした。

このようにして、毒を持つ人たちは、感情をフルスロットルで解放しまき散らし、周りにいる人間を巻き込んで他人に何かをやらせて目的を達成します。
このケースも、Aさんの義父さんは、目的を達成させています。
彼の目的は、Aさんに介入させて、一緒に目薬を探すのを手伝わせ、Aさんに妻を責めさせ、自分(義父)が大変で可哀そうだ。そして、今こうして暮らせているのは義父のお陰だと
感謝までさせる。ということです。

わめきちらし、注意関心を引き、親切心で寄り添おうとしてくれる人を操作し、思い通りに動かす。それが毒の人達です。

2..身勝手で狡猾な毒親の操作と支配

毒親は身勝手で狡猾です。一見そう見えなくても、とても頭が良いです。
自分の欲求を叶えるためにはどんな手段でもいとわず、呼吸をするように目の前のターゲットを操作し、支配することに長けています
「操作」や「支配」と書くと、特別にひどいこと、わかりやすい暴力的なこと、とイメージしてしまいますが、彼らの「操作」や「支配」は巧みで、日常のそこここに溢れいています

2-1.ストレートな喜怒哀楽で謝罪させ支配する毒親

先ほど書いた、Aさんのお義父さんのパターンがこれです。
感情に訴え、大きなパフォーマンスでターゲットを巻き込み、自分の目的を達成する
幼稚なやり方ですが、共に暮らす家族が、一事が万事この調子ですので、日々、削られて行きます。
毒親あるあるですが、「地雷がどこにあるかわからない」ため、常にびくびくするようになり、相手が少しでも嬉しそうにしてくれると、被害が少ないので、常に顔色を窺うようになります。
そうして成長するにつれ、毒親への気遣いを最優先して行動する人間になります。もはは支配の必要すらない便利な奴隷です。(私がそうでした)

2-2.悲劇のヒロインになりきり操作・支配する毒親

これもAさんの義父に似ています。実際には、Aさんの義父は「死ねってことだろ!」と「脅し」ていますので厳密には少し異なりますが、先のこのパターンの応用編が「悲劇のヒロインパターン」です。

もう少し詳しく解説すると、今時の言葉で言うならば、ヤンデレかまってちゃん系でしょうか。
「どうせ私なんて…」「ごめんなさい…いいの。え?元気ない?本当に大丈夫です…しくしく」のようなやつです。
喜怒哀楽の「哀」を全面に押し出す感じです。自分はこんなに不幸だということを主張します。最終的には。
このパターンの狡猾なところは、善人ぶる。頑張り屋さんぶる。ことです。
実際に努力もしています。しかも、並大抵の努力ではないことが殆ど。
実際に善人だったりします。まともなことを字面で見ると言っていたりします。

が、実際は、そんなに大変なら途中で声を上げればいいのに、それをしない。
勝手に自分一人でしょい込んで、いっぱいいっぱいになって、勝手に爆発する。
私はこんなに大変だったのに、誰も助けてくれなかった。と。
先のAさんの義父パターンはこれですが、その先にある「悲劇のヒロイン」パターンはの質の悪いところは
私はこんなに大変だったのに、誰も助けてくれなかった。という怒りが根幹にあるのに、それをなかったことにして、悲しみをにじませて相手を操作することなのです。

 

人が怒り狂っていてそれを表に出している場合は、何となく解決策がまだわかりやすいですが、悲劇のヒロイン系になると、質が悪い。

これをされると、毒親育ちは「ああ、こんなに人を傷つけた私はダメな人間だ」「気づけなかった私が悪い」「こんな思いをこの人にさせてないけない」と、
間違った感情や思考が走り、「これからはこの人が辛くならないように、もっと気遣っていかなくては」と、毒親の罠にずるずるとはまっていきます。

これが繰り返され、共依存の鎖が強固になるのです

2-3.すさまじい気力と執念で子供を屈服させ支配する毒親

あまり表面に出てきませんが、これも質が悪いパターンです。
毒親たちは恐ろしいほどの執念と根気を持ち合わせています。

彼らの多くも、毒親育ちだったり、社会に出てから毒親育ちの餌食になったりして毒を盛られています。

ですので、我々がそうであるように、尋常ではない忍耐力、根気があります。(じゃないと死んじゃうからね…)

 

気に入らないことがあるとき。相手を徹底的に服従させたい時。そんな時に相手(子供)が思い撮りに操作・支配できない時には、
彼ら(毒親)の中での正解行動ができるまで、ひたすらダンマリ行動に出ます。
徹底的な無視。です。

え?ただの無視?ではないですよ。徹底しています。
本当に徹底的な無視が応える場合はそのようにしますし、
ドメスティックな空気を孕んだ方が効果的であると踏んだ場合にはその行動も盛り込みます。

 

毒親エキスパート実母の全部乗せ

ちなみに、私の母はエキスパートでしたので、全部乗せでした。
詳しくは、いずれ母との対決~自殺までを綴る際に(かけたら)書こうと思っていますが、ざっくり言いますと
まず初めに静かに無視をしだします。聞こえないふりなのかな?元気がないのかな?私、また何か気に入らないことしたのかな…。と私がおびえます。
この第一段階に突入すると、私が母の気に入るように家の中を整え、食事を整え、仕事の成果を出すなどの行動を私がします。

第一段階が板についてくると、時折寂しそうにしたり、でも口数はどんどん減ります。そして敬語へ移行します。

第二段階は敬語です。そちて会話も、彼女からの返答は単語レベルに減ってきます。そして私の作った食事をとる回数が減ってきます。

段々段階になると、私が作った食事を一切とりません。そして、友人に作ってもらったお弁当をこれ見よがしに自室の床に並べて正座で食べます。
そして、時折、気に入らないアピールをするために、ドメスティックなスパイスを聞かせてきます。ドアをバァァァァァアアン!!!と力任せに締めたり…など。

書いてるだけでぞっとします。ものすごい当てつけですね。実話です。

3.毒親の支配や操作への対策

毒親からの操作や支配に対抗するのは並大抵ではない。無理だ。そう思うかもしれません。実際に私もずっとそう思っていました。
それでも、何年もかけて少しずつですが彼らから逃れることができました。

いきなり色々なことを始めてしまうと、相手の揺さぶりや返り討ちにあってしまいますので、少しずつ準備・実践していくことをお勧めします。

3-1.物理的・時間的に距離を置く

物理的・時間的に距離をとるようにしましょう。
顔を合わせる時間、接点を少しずつ少なくする。
同居している場合は、何かにつけて観照してくるのが毒親です。こちらが関わらないようにしても監視を怠らないのが毒親。
ですので、実際に帰宅時間を遅くしたり、出社時間を早めたり。もし仕事をしていない場合は、なんでもいいです、パートに出ましょう。

また、年老いてきてこちらが大人になると、小間使いのように利用したがる毒親もいます。

こちらの都合で買い物の曜日を決めて、仕事の合間に家の雑事をしているというのに、買い物に行った翌日に「〇〇を今日買ってきて」と言い出し、
それができないと伝えると怒り狂う。等。

そのような場合も、根気はいりますが、まずは毒親の要望を一旦聞き、そのうえで(嫌ですが)謝罪を折ませながら、「今日はいけない」ということを納得してもらいましょう。

大丈夫です。骨は折れますが、毒親に育てられた子供とその親は「共依存」ですので、こちらも逆操作を仕掛ければよいのです。

 

大切なのは、操作しあうことを無意識に繰り返してしまうと、相手の術中にハマってしまう事があります。あくまでも「距離をとるため」「自分のぺースを少しずつ確立するため」だということを忘れずに行動しましょう。

3-2.親の感情と自分の感情は「別である」としっかり認識する

悲劇のヒロインパターンに持ち込まれた場合には、相手の同情を誘うルートにまんまと陥りがちです。それは仕方のないことなのですが。
ただ、このパターンになった時にそのまま相手のペースに巻き込まれ続けていると「私が悪いの?」から「私が悪かったんだ」「私のせいで…」と本当は自分は悪くないのに自分を責めだします。

 

もしも、悲劇のヒロインパターンに持ち込まれた、と気づくことができたら、「毒親は毒親がやりたくて悲劇のヒロインやってる」としっかり認識すること。

例えば、私は幼い頃母に

・お前なんて産まなければよかった
・子供なんて産まなければよかった
・子供を産んだせいで私は好きな仕事を辞めざるを得なかった
・あんたたち(兄と私)さえいなければ…

とよく言われました。この言葉を何年も幼少期に聞かされ、その言葉の後に「常にその時に不満に思っていること」を続けられていたため

 

お母さんがこんなに大変で辛いのは
私が生まれてきたからだ…私さえ生まれてこなければ
お母さんはもっと自分の人生を楽しめたのにという思考になり私だけは、お母さんのために生きてあげよう

という、狂った思考回路が強固になり、自分自身の人生の根幹に根差します。

 

ですので、例えばですが、上記の私の場合であれば、

・お母さんは結婚出産を気に仕事を辞めた
→ただし、その判断はお母さんが自分自身でした判断
→私とは関係ないこと。・お母さんは自分の人生不幸だと嘆いている
→嘆いている母は可哀そう。
→だからといって、同じ不幸の沼に浸かる必要はない。
→不幸沼嫌なら、そこから出ればいいのに、いつまでもそこにいるのは本人(母)

そういった形で、切り分けていく練習をするとよいです。
毒親環境にいると、事象と感情をないまぜにし、共依存関係同志の感情も共鳴させ、癒着させ、同一とみなすように訓練されます。
これはそもそもとても異常な事なのですが、毒親の上の世代から引き継いているためそれが当たり前です。そうなると誰も気づけないし止められない。
まずは気づいて、認識して、止める(努力をする)ところから始めると、負の思考スパイラルを止められるようになります(死にたいと思うところに一気にいかなくなる)。

3-3.自分の気持ちを正面から受け止めて正しく処理する

毒親環境下で虐げられてくると、自分の感情が分からなくなります。本当は辛かった。本当は悔しかった。本当は嬉しかった。
様々な「本当の自分の感情」があるはずなのに、「毒親環境下」で過ごし、自分を殺して生きてきた時間が長いと、感情表現の指標自体
「毒親視点」になってしまいます。

そういった思考の習慣化がされているため、「毒親」への正しい理解(ひどいことをされた、と自覚)ができた時に、
「ひどいことをされた!」という自覚がせっかくできたのに、これまでの「親を悪く言ってはいけない」という植え付けられた考えが邪魔をして「悲しい」とか「私は可哀そうだった」とか、「この親許さん」とか
そういう感情をさらに押し込めてしまうことがあります。

本当の感情に気づいてあげる。そして、「ああ。辛かったんだ」と自分の心を抱きしめてあげる。恨みたければ恨んでもいいと、私は思っています。

実際に毒親を傷つけることはお勧めしませんが、自分の気持には正直に向き合うことが大切だと思っています。

本人に言わなければ、心の中でさんざん恨んで憎んでいいと思います。ただ、ずっと憎しみや怒りのエネルギーをたたえていると、自分自身をむしばみ、毒親のようになりますので、少しずつ浄化させてあげる対策をとるとよいです。

 

まとめ

如何でしたか。今回は、私の母や、相談室にいらっしゃる方の事例を盛り込みましたので、いつもよりもか長文になりました。ここまでお読みいただきありがとうございました。

毒親や共依存系の人種との関わりが、今はプライベートではほとんどありません。この生活がどんなに穏やかで幸せなものかと、日々実感しています。

それと同時に、これほどに穏やかな生活を、毒親家庭でない世の中の人たちはずっとしていたのかと。そして、私がかつていた世界はなんと凄惨だったのかと。心から思います。

毒親、毒家族からの自立はとても時間がかかります。物理的にできても、精神的に立ち直るまで、壮絶な苦労があります。それでも、自分の意思で向き合い、自分の意持ちを
しっかりと受け止め、大切にするという覚悟を持てば、必ず達成できると信じています。

少しでも、毒に侵されている方の参考になれば幸いです。

 

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ABOUT ME
usui
毒親・機能不全の家庭で育ちました。 母との関係を清算しようと対峙した結果、母は自死しました。 何年もかかりましたが、毒家族との関係を断ち、今では幸せに暮らしています。 鬱やAC、共依存、毒親、精神疾患に苦しむ方やそのご家族のお役に立てることがあれば。思ったことや経験談をシェアしていきます。